四車線の広い国道の傍らで、その古本屋は取り残されたように建っていた。カゴに盛った百円均一の本を店先に置き、その上に店名のプリントされた旗を掲げており、その旗が風に揺られてパタパタ音を立てるのをときおり通行人が迷惑そうに一瞥するのを除けば、…
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